音水信二のはてなブログ

note https://note.com/otomizusinnzi/ やTwitter @quGbaUmdpQraIar で活動していました。

『ウルトラマンZ』 8話感想。

 

 急遽長文を書くことになったので、せっかくなので一時的にTwitteとブログを復活させて『ウルトラマンZ』の感想を書こうと思う。

 さてこの8話はZの新しい姿の登場回である。トライキングという過去に登場したファイブキングという怪獣の亜種が登場する。こういうのは大好きなのでどんどんやってほしい。

 個人的に気になったのはヘビクラが『オリジンサーガ』のことを触れているところだ。『ファイトシリーズ』では惑星カノンも登場する見たいだし、これからは『オリジンサーガ』もどんどん本編に組み込まれていくのかもしれない。

 ところで平成三部作のヒーローが技のエフェクトとしてそのまま登場した。『ティガ』は『ダイナ』は現在ネット配信ができないので、こういうところで露出を確保して人気を維持しようとしているのかもしれない。

(2020年10月24日)

 

 

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『ウルトラマンZ』6話、7話『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』5話、6話、7話感想。ベリアル因子とは何か。

 『ウルトラマンZ』の6話、7話の感想を書いて行きます。坂本監督だ!というアクションの連続でとても良かったです。

 リクが鉄パイプで攻撃していましたが、リクは意外にも『ジード』でのフクイデが青雲荘に襲撃してきたときにもそこらへんのものを投げたりしていました。彼はファンタジーの世界に生きているのでしょうね。だから地に足がついた戦いができないのでしょう。しかしだからこそ最初からウルトラマンとしてなかなかの戦闘ができたのでしょう。もしかしてあの鉄パイプはリクの頭の中ではドンシャインの武器だったのかもしれませんね。

 

 この話からリクやベリアル融合獣が現れます。それは言うならばニュージェネレーションによる汚染です。これがあるから『Z』初期は古き良き怪獣やロボットがたくさんでてきたのでしょう。それを表すように、この前後編はいきなり『Z』の象徴であるセブンガーやウインダムが『ジード』に登場するロボット怪獣に吹き飛ばされ、コントロールもできないところから始まり、後半に至っては登場すらしません。

 『Z』今後の展開が楽しみでしょうね。

 

ボイスドラマの方はいい感じに二人が師弟関係してきていいですね。

 

 今日は『タイガ』の映画の公開初日であり見てきました。それだけです。ちょっとした記録です。

 

さて私はしばらく『ウルトラマンZ』の感想記事をお休みします。視聴は今後もすべてリアルタイムで行いますので、2021年の春ごろに残りの記事も書いたりするかもしれませんし、しないかもしれません。

 理由としては『ウルトラマンZ』について今よりも深いことを言うには自分の能力が達してないからです。『ウルトラマンZ』のことは好きなので時期を置いてブログを書いて行きたいです。現状の自分にできる記事は書いたと思うので今日のところはここまです。

今後も『ウルトラマンZ』の活躍が楽しみですね。

 

 

 

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『ウルトラマンZ』がニュージェネレーションではない理由。

 私は『ウルトラマンZ』はニュージェネレーションではないと思っている。なぜならばニュージェネレーションシリーズはすべて、本来の姿を失ったウルトラマンがいろんなものの力を借りながら復活していく物語だからだ。

 ゼットは自分の体を失っていない。体を失っていないが、そのまま戦うと「ウルトラやばそう」なので力を借りている。別に普通の姿に変身することもできる。これは大きな変化だ。

 そのことから私は『ウルトラマンZ』はニュージェネレーションヒーローではないと思っている。

 

 

 

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『ウルトラマンZ』は何故面白いのか。それはしっかりとした怪獣を使った物語表現としっかりとしたメタ世界に話しかけるようなセリフが多い、そして子供向け怪獣ヒーロー番組として純粋に面白いからだ。  

 

ウルトラマンZ』はとても面白い。ここ10年の特撮、怪獣もの、ヒーローもので私は一番好きだ。このままいけば、『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』は別格だとして、歴代で四番目か五番目にすごい『ウルトラマン』になるかもしれない。今『ウルトラQ』他第一期ウルトラシリーズを再放送するよりも現代に響くだろうと言う点では、今放送すべきウルトラシリーズとしては歴代最高傑作かもしれない。『ウルトラマンZ』はなぜここまで面白いのだろう。2020年8月7日現在考えてみよう。

 その理由は3つだ。1怪獣を使った物語表現がしっかりしている。2メタ世界に話しかけるようなセリフが多い。3そして子供向け怪獣ヒーロー番組として純粋に面白いからだ。それぞれ説明していこう。

 

1怪獣を使った物語表現がしっかりしている。

ウルトラマンZ』ではなぜ最初に登場した怪獣がゴメスなのか、それをセブンガーが倒すとはどういうことなのか、なぜゼロを吸収したのが、プルドンなのか。なぜ一号がセブンガーで二号がウインダムなのか、なぜウインダムがなかなか目覚めなかったのか、なぜネロンガで起動したのか、なぜハルキが拾ったメダルがジャックとエースでマンや平成三部作のメダルは拾えなかったのか。ベリアル因子が何かということが理屈としてしっかりしている。それを紐解くと『ウルトラマンZ』の作品としてのメッセージがしっかりと伝わってくるし、物語世界としても満足の内容になっている。それに対する回答もはっきりしている。ゆえに面白い。

 

2メタ世界に話しかけるようなセリフが多い。

 『ウルトラマンZ』のセリフは作中内の世界でも通用するセリフ共に現実世界にも訴えるメッセージが多い。そしてそのメッセージを紐解くことで作品としてのメッセージが伝わってくると同時に作中世界でも違和感なく入っている。特に一話、二話、三話が素晴らしかった。

 犬を助けるために自分も死にそうになるハルキやジャグラーのセリフ、バコさんのセリフなども現実世界へのメッセージや、作品を通して作り手の魂がどちらに向かっているかなどもはっきりしていて良い。

 

3そして子供向け怪獣ヒーロー番組として純粋に面白いからだ。

 『ウルトラマンZ』は怪獣やヒーローやロボットが本気で好きな人が本気で好きなものの魅力を伝えようとして作っている。だから面白い。適当に作っているわけでも、おもちゃのために作っているためでも、ウケ狙いで作っているわけでもない。だから面白い。

 ヒーローはヒーローの怪獣は怪獣の、ロボットはロボットとしての魅力を持っているだから面白い。

 

 以上が2020年8月7日現在の『ウルトラマンZ』がなぜ面白いかの考察記事だ。

 

 

 2020年12月25日、26日 追記 『ウルトラマンZ』最終回のネタバレあり。

マヨラーさんから「なぜ最初に登場した怪獣がゴメスなのか?」という点に関するコメントいただきました。マヨラーさん以外にもそのことを思った人がいるかもしれないので、そのコメントに返信する形で追記します。(2020年12月25日)

 

 

第一段階 考え方の基本、一般論

 

 作り手は作品に自分の気持ち、気分や考え方を乗せていることがほとんどです。

 その思いはひとつだけではなく、複数ある場合が多いです。

ウルトラマン』のような関わっている人が多い作品の場合はそれだけいろんな人がいろんな思いを込めて作っています。

 「『ウルトラマン』を見て楽しい気持ちになってほしい」と思っている人もいれば、「かっこいいロボットを見て、自分もロボットを作りたいと思って欲しい」という人もいるでしょうし、中には「『ウルトラマン』を使ってお金を儲けたい」と思っている人もいるでしょう。

 

 田口監督はインタビューによればシリーズ構成の立場から説得ののちどの回でどの怪獣を出すかの主導権を得られたようです。そのため第一カットで登場し、すぐにセブンガーに倒される役にゴメスを選んだのは田口監督(と仲間たち)だと思われます。

 

ここまでが第一段階です。

 

第二段階 なぜ田口監督はゴメスを選んだのか。表の理由

 理由の一つはマヨラーさんも理解している通り『ウルトラQ』の第一話の怪獣であり、登場することが『ウルトラマンZ』を人気作品にする上で必要な要素だったからです。

 なぜゴメスをだしたら人気が出るのか、考えるられる理由は二つあります。

 

一つ目の理由は第一期ウルトラシリーズファンへのアピールです。ゴメスを出すだけで『ああこれは『ウルトラQ』の一話の怪獣だ』と思う人は少なくないでしょう。特に子供の頃『ウルトラQ』などを見ていた年代、現在65歳前後、もしかしたら孫がちょうど『ウルトラマンZ』を見ているかもしれない人がこの一話を見た時、自分が『ウルトラシリーズ』を見ていた時に好きだった怪獣が出てくることで、もしかしたら孫と一緒に『ウルトラマンZ』を見てくれるかもしれない、もしかしたらそれで気分を良くして怪獣のグッズなどを購入してくれるかもしれません。リアルタイム世代以外にも第一期ウルトラシリーズは完成度の高さから今なお人気があります。他の『ウルトラマン』は見ていないが第一期ウルトラシリーズは好きという人もいるのではないでしょうか、ゴメスはそれらの層にアピールするのに適してます。

 二つ目の理由として『ウルトラQ』第一話の怪獣を出すことで、特撮マニアに注目してもらおうとした考えもあるでしょう。

シリーズ物の第一話で第一作第一話の要素を出すことは並大抵の覚悟ではできません、適当に使えばシリーズのファンから顰蹙を買う恐れがあります。

 しかしそれをうまく演出すればゴメスを使うという心意気が評価され、ウルトラマンが好きだが、最新作を見るつもりがない人でもたまたま『ウルトラマンZ』一話を見た時見始めようと思う可能性があります。

 全員が全員ではないでしょうが、昭和の怪獣が好きなウルトラファンはゴメスを見た瞬間にそれがゴメスであると同時に、ゴメスがどのようなエピソードでどういう背景をもった怪獣なのかを思い出します。それは同時にゴメスを好きだったころの自分も思い出すのです。そういった効果がいつの間に忘れていたウルトラマンへの愛を復活させるきっかけとなり『ウルトラマンZ』からウルトラマンを久しぶりに見る人が増えるのではという意図があったのではないでしょうか。

おそらく田口監督と仲間たちは『ウルトラマンZ』の会議でこう説明した上で一話の怪獣を決めたのではないでしょうか。

 

第三段階 なぜ田口監督はゴメスを選んだのか。裏の理由

 しかし実際のゴメスはセブンガーにすぐやられる役でした。なぜこうなったのでしょう。

ゴメス登場時は一見怪獣もののような取り方がされていますが、セブンガーの半分の身長しかなく、すぐにセブンガーにやられます。これにはどのような意図があるのでしょうか。

 

 このシーンだけ見ても様々な取り方ができます。

正統派怪獣であるゴメスを二期のウルトラ怪獣の象徴ともいえるセブンガーが共倒れのような形で倒し、どちらもの戦闘不能となりビルが崩れるという円谷プロウルトラシリーズの歴史を振り返ってるとも取れます。

ニュージェネレーションのウルトラマン円谷プロが一度ダメになってから再生しつつある物語であり、ニュージェネレーションの後のウルトラマンを目指した『ウルトラマンZ』の冒頭でこれまでのウルトラシリーズの歴史を振り返るという意図はあったかもしれません。

他にもウルトラ怪獣といった怪獣ものが徐々にロボットものに押され人気がなくなっていった中、それよりもさらに人気なヒーローものの時代が来た。というアクションものの戦後史を振り返っているとも取れます。

 

 ただこれはあくまでこのシーンだけ見た解釈です。

田口監督ら作り手が作品に自分たちの気持ちを入れたとしてどのような気持ちを入れたでしょう。そしてそれはどのように描くのが効果的だと考えたのでしょうか。

 インタビューやTwitterでの発言などを意訳すれば田口監督は「ヒーローの魅力だけでなく怪獣やロボットの魅力も感じて欲しい」などのことを話しています。

 

 それをもとに考えればゴメスはそのことを演出するために選ばれたと考えられます。

 ではなぜゴメスなのか、考えるためにウルトラシリーズの現状を見てみましょう。

 

ウルトラマン』はもともと怪獣番組でウルトラマンは怪獣を倒す役でした。しかしいつの間にか逆転が起きてしまったのです。すなわち怪獣はウルトラマンに倒される役となってしまっていたのです。

 ウルトラマンゼロ以降ウルトラマンはヒーローしての人気が強くなる反面怪獣は以前と比べると扱いが軽くなっていました。

例えば『ネクサス』や『タイガ』では怪獣がまるで悪かのようにもとられるように描かれています。最もそれはうわべの話であり、『ネクサス』や『タイガ』にもそれぞれの設定や魅力、メッセージ性があるのですが、初めて見たウルトラマンが『ネクサス』や『タイガ』の人が怪獣に悪役以上の魅力を感じることは第一期ウルトラシリーズや『ゴジラ』と比べると難しいのではないでしょうか。

反対に田口監督が担当した『X』や『オーブ』では怪獣が悪とは描かれていません。『オーブ』のジャグラスジャグラーも闇であっても悪ではありません。それは今回の『Z』でも徹底されていました。

 

 長くなりましたがこれを踏まえてなぜゴメスだったのか結論を書きましょう。

 

 『Z』制作チームは、『Z』であらためて怪獣やロボットの魅力を知ってもらうため、まず一話の第一カットで本来ウルトラシリーズがあるべき姿であった怪獣が人を襲うというシーンを見せた上で、それが簡単にやられるというというウルトラシリーズの現状を見せたのはないでしょうか。

 ゴメスは『ウルトラQ』第一話怪獣であり、古き良きウルトラシリーズの象徴であると同時に着ぐるみがゴジラの改造であったことから、ゴジラから続く怪獣ものの系譜であり、さらに改造されたという点から古き良きウルトラシリーズとは変化した現在のウルトラシリーズの現状を表していたのではないでしょうか。

 

 ゴメスを倒したセブンガーを倒したゲネガーグはおそらく生物兵器であり、悪に乗っ取られ武器と化した怪獣です。

 そしてセブンガーはウルトラマン同士が師弟関係であったり、兄弟であったりする二期以降のウルトラシリーズの象徴です。『ウルトラマンZ』は二期ウルトラシリーズで作られた世界観を前提に物語が作れています。

ウルトラマンZ』とは古き良き怪獣を二期的な要素を持つロボット怪獣がビルごと倒した(円谷プロ経営危機の暗喩?)後、武器と化し改造された怪獣を二期的な要素を持つロボット怪獣が肉体は持っているものの、過去の遺産を使わないと一人前に戦うことができないウルトラマンが一緒に戦い成長していく物語であったのではないでしょうか。

そして彼が共に戦うのはウルトラマンの象徴であるウルトラマンゼロジードだけでなく、怪獣側の象徴であるジャグラスジャグラーや怪獣好きのユカ、ロボット怪獣のパイロットヨウコ、そして存在自体が過去のロボットや怪獣映画の象徴ともいえるバコさんである。

彼は戦いののちにゼロの形をした操られたウルトラマンのまがい物を倒し、同時にレッドキングの卵も守ったのではないでしょうか。

この最終回の展開を考えた上で第一話の怪獣がゴメスとしたのだと思います。

 

(2020年12月25日、26日)

 

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『聖戦士ダンバイン』生存説。ネタバレあり。

 以下『聖戦士ダンバイン』のネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンバイン』最終回ではたくさんのキャラクターが死にます。しかしこれは本当に死んだのでしょうか。実は生きていた可能性だってあります。

 そう思う理由は4つです。

理由1最終回において『ダンバイン』は実はある登場人物が人間に語った物語であることが明らかになります。これを最初から細かく決めていたのかどうかはわかりませんが、少なくとも最終回を組んだ段階では決まっています。

 理由2なぜか地上の軍艦において最終回にもなって実は自分たちはバイストンウェルの人々に化かされているのかもしれないという発言をします。

 理由3、ある人物は劇中でテレビに移されたり、グッズ化されていたりして売り物であることが協調されています。

 理由4そもそもある人物は死亡したキャラクターの死を直接は見ていない。

 

このことから実は最終回のみんな死んだという展開は実は嘘で、本当はみんな生きているという可能性もあります。

 

 ではなぜそのようなことをしたのか。理由としては『ダンバイン』の続編を作らせないためでしょう。『ダンバイン』の前の年に劇場版『ガンダム』が公開されています。『ガンダム』においてテレビ版では死んだはずだった。厳密には生死不明だったシャアが生存したことになっています。

 そして『ダンバイン』の二年後が『Zガンダム』であり、おそらく『ダンバイン』最終回段階では『ガンダム』の続編を作らないかという提案は受けています。

 もしかしたら富野由悠季は『ガンダム』の続編を作りたくないのに、続編を作らされかけ、シャアの活躍など期待されていることから。『ダンバイン』で同じことを言わせないために、シャアと違いわざわざ登場人物の死を描いたのかもしれません。

 その上で実はこの作品は作中人物の語りを元に作られた話であって現実とは違う可能性もある。実は騙されているかもしれないという可能性を示したのかもしれません。

 

 私の中では彼らは生きています。きっとバイストンウェルで楽しく暮らしていると思います。売り物と化したロボットアニメとは無関係の世界で。

 

 

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『リーンの翼』感想と考察。日本アニメ、漫画、ゲームとロボットアニメ王の孤独と浄化。

 『リーンの翼』とても面白かった。このブログでも『リーンの翼』の感想と考察を行いたいのだが、最初に断っておきたいことがある。それは原作小説を読んでないことだ。どこかで読むことが出来れば良いなと思っているがなかなか入手できていない。

 また軍事に関する知識も少ない意図して思春期にはあまり触れないでいたのだ。もう解禁したので勉強中だ。『リーンの翼』視聴後桜花とその呼ばれ方などを知って自分の無知を自覚させられた。軍事についても勉強しておこうと思う。

 この記事を書く時点で視聴している富野作品は『機動戦士ガンダム』と『伝説巨人イデオン』のテレビ版及び劇場版。『Zガンダム』の劇場版(テレビ版を最後に見たのは小学4年の時であり、ほどんど覚えていない。というより映画の内容とごちゃごちゃになっている。そのうち見たい。)。映画『逆襲のシャア』、『F91』。テレビ版の『ブレンパワード』、『ターンエーガンダム』、『キングゲイナー』、『Gのレコンギスタ』そして『リーンの翼』だ。

 

 

 

 

 私はこの作品を王の孤独と絶望の浄化だと思っている。では王とは何かそれには二通りの解釈ができる。

 一つ目は単純に富野由悠季自身だ。映画製作者になるはずだった富野由悠季いろいろあってロボットアニメを製作するようになった。そしてロボットアニメ世界の王となった。考え方によればアニメ世界の王となったとも言えるかもしれない。それはまさにオーラロードを超えたと言える。

 しかし自分がいくら戦っても決して世界は良くならない。それどころか第二次大戦のことは忘れ去られようとしている。環境破壊は進んでいるし様々な問題がないがしろにされている。俺が戦ってきたこと(アニメづくり)はなんだったのだ。死ぬ前に故郷(現実世界)に帰ってきたい(様々なことを主張したい)。そういう思いが『リーンの翼』を生んだのではないだろうか。

 そして若者に浄化され成仏する。そして名作『Gのレコンギスタ』を作る準備に入るということだ。

 

 この若者は実在するかもしれないし、しないかもしれない。存在しない場合は富野由悠季自身が自分の中にある古い部分を自分自身の若者の力で自力で何とか乗り越えたということになる。

 

 もう一つの解釈はアニメ、漫画、ゲーム国となった日本の物語だ。

 日本はアニメ、漫画、ゲーム国となった。日本産のコンテンツは世界の一部でも評価されている。『ウルトラマン』、『ゴジラ』やジブリ任天堂、ジャンプなどはその代表と言えるだろう。しかし日本は豊かになったのだろうか。

 バイストンウェルは言うならばファンタジーの世界である。戦争に敗れた日本人は娯楽の世界に転移して生活してきた。そしてその世界を豊かにしてきたし、王にもなった。『ガンダム』だって大ブームになった。『イデオン』もだ。

 しかしそれで良かったのだろうか。『リーンの翼』はコンテンツ世界で生きていた人が、晩年に現実世界へ帰還しようとする話だったのではないだろか。

 そしてそれは日本国全体のさらに言えば世界全体の覚醒を願う物語だったのではないだろうか。

 

 

 私は『リーンの翼』映画化して欲しいと思っている。と言っても各回のタイトル場面とあらずじと、EDをカットして、最初にタイトル場面を描いて、最終回にフルコーラスでEDを流すだけの編集費以外お金がかからない状態にして欲しい。

 そういう状態があるだけで各種イベントでの再配信や再放送などが行いやすくなる。またレンタルDVDや配信などで触れるも増えるだろう。

 こんなことを言うのもなんだが全六話、3時間弱のテレビアニメを一気に見る人と。2時間50分の映画を見る人は後者の方が多いと思うのだ。『リーンの翼』は再評価されるべきアニメだと思うので是非たくさんの人の目に触れる形にしてもらたいと思う。

 最近は忙しくてできないのだが、来年の春あたりに署名活動でもしてみようかな。もし『リーンの翼』ノーカット総集編制作を希望する署名活動をしている方がいればMeWeまたはブログなどで連絡していただければ署名するので声をかけて欲しい。

 

 

 

 

 

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『逆襲のシャア』の4DXを見てきた。ネタバレあり。

映画の内容はもちろん『逆襲のシャア』なので面白いに決まっている。しかし4DXにはかなり不満が残った。

 前回の記事を丸々すべて引用する。

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  先日4DX『逆襲のシャア』を見てきた。正直言う微妙だった。『逆襲のシャア』の内容はもちろん面白いのだが、いろんな動きが誰視点の動きなのかがこちゃごちゃになっていた。
そのため正直残念だった。
 剣で切る側の動きの直後切られる側の動きとなるので正直言うと没入感はなかった。映画としての統一感を感じなかった。
 また動きのバリエーションが少ないのでこれさっきも感じた動きだという場面があって残念だった。
発想自体は悪くないと思うので、ヒーローにおけるウルトラマン、アニメにおける高畑勲。ロボットアニメにおける富野由悠季のような存在がでてきて演出すれば化けると思う。もっとも僕が見た映画の動きだけが悪いのかもしれないが。

引用ここまで

 

より具体的に書こう。

 序盤のクエスの師匠的な存在が連邦軍兵士に叩かれる時、座席の後ろから叩かれる(けっこう痛い)。それはびっくりしたし面白かったのだが、後半でジェガンなどの切り合いとなっても同じ動きが繰り返されるのだ。言うならば飽きてくるのだ。MSの切り合いは連邦軍兵士の攻撃と同じぐらいなのかよとも思った。

 

 MS同士の攻撃も、攻撃する側の動きを体感した後、爆破される側の動きなったりすることがあって集中できなかった。

 

 ただ少し工夫するだけで化けると思う。というのも誰の視点で見ていいのか決まってないから混乱して楽しめないのだ。そのため視点を固定すればよい。

 もし私が4Dの振り付けを担当することになれば座席の動きはすべてカメラ視点に固定する。カメラの動きに添って座席が移動したり、振動したりすることにする。そうすることで動きを楽しみつつ、映画に集中することができるだろう。

 

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