音水信二のはてなブログ

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イデオンテレビ版&発動編感想

 イデオンテレビ版及び、発動編を視聴しました。

 一言で感想を言うなら「めちゃくちゃ危うい作品」だと思いました。あとGレコよりもガンダムを否定している作品だよねとも思いました。良いように言えば富野由悠季は40年近く主張を貫いたとも言えるけど。

 

 現在の異世界転生ブームにも言えることかもしれませんが、勇敢に戦い抜いた末に救世主〈メシア〉が素敵な世界に導いてくれる、という作品を作ることは救いにもなるし、美しく尊いものでもあるけど危険でもあります。

 なぜならば自分の作品を楽しんでくれた人に、そのような場面を肯定的に思わせてしまう可能性があるからです。

 

  あなたがイデオンを良く思うか、悪く思うかなんてこと、私に決められることではありません。しかし僕はもし自分の作品を読んでくれた人が、救世主〈メシア〉に導かれたいと思うことは肯定しかねます。生きている限り、自分の道を決めるのは自分自身です。それを誰かに委ねる、言われるがままに導かれることが素晴らしいだなんてとてもじゃないですが思えません。

 もしイデの意志のような救世主〈メシア〉があるとして、それに導かれるのはコスモたちのように自分たちで考え、自分自身のできることをすべてやり切ったすえに来るものです。

 

 もちろん私が今ここにいるのはたくさんの人に助けられ、生かされてきたからです。その中に救世主〈メシア〉やそれに救われた人がいるかもしれないので、安易に救世主〈メシア〉を否定することはできません。

 もちろんだからイデオンがダメな作品だと言うわけではありません。なかなか面白い作品です。コスモ、カーシャ、デグ、ベス、ルウ、ギジェなどたくさんのキャラを好きになれました。
ただ好きな作品だからこそ、何もかも好意的に書いて広めることが良いとは思えないのです。後ろ向きな人たちに自分の好きな作品を都合の良い解釈をして利用されたくないだけなのです。

 

近日中に「イデ」とは何なのかという考察記事と、コスモとカーシャがキスできなかったシーンの意味の推測、個人的にイデオンで好きなセリフについて語った記事を書きます。Gレコ記事も制作中。

 

 最後に個人的な感想なのですが、現在コロナ騒動が増大していきます。10年後、20年後に「コロナ騒動の頃は小説やブログを書きながらGレコやイデオンターンエーガンダムやキングオーバーゲイナーなどを思いっきり見ていた」と言い合えるような世の中がくることを祈っています。

(2020年4月21日)

 

 近日中にベルリの心境の解説記事を発表します。

otomizusinnzi.hatenablog.com

  

 個人的に好きな記事。

 

 

 

著者
音水信二

1999年7月2日生まれ、関西で生まれ育つ。2020年3月から現名義で活動。新人賞に向けて、小説を書く傍ら、小説投稿サイトNOVEL DAYSに詩を投稿、noteにエッセイを執筆している。はてなブログでは自分が昔大好きだったウルトラマン仮面ライダー富野由悠季作品を中心に、特撮、アニメ、ラノベ、小説、漫画、ゲーム、歌詞などについての感想記事を書いている。
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