これでばっちり 『ガンダム Gのレコンギスタ』 ベルリは何を考えていたのか。
2020年5月27日執筆。
直接的な記述はさけていますが、『ガンダム Gのレコンギスタ』のネタバレが含まれます。ご注意ください。
私が『ガンダム Gのレコンギスタ』がとても好きです。その理由の一つに主人公のベルリの気持ちにものすごく同意できたからというものがあります。これを小学生の時や中学生の時に見ておきたかったと正直に思います。もし4年の時の自分と何か一つアニメを見ることができるのならばこの『ガンダムGのレコンギスタ』を選びます。
ただ私が調べた限り、ネットでGレコのベルリの気持ちが良くわからないという書き込みがありました。
そこでこの記事では、Gレコでベルリが何を考えていたのということを私の解釈で書きます。
ベルリの頭の中を覗いてみますと、実は彼は一貫して二つのことしか考えています。一つは「女の子のこと」、もう一つは「理想」です。
ベルリは常に頭の中の六割女の子のことを考えていて、残りの四割で理想について考えています。そのため「女の子に好かれたい」と「理想」の二択を迫れた時、どうしても「女の子に好かれたい」が優先されてしまうのです。
ただ女の子だったら誰でもいいわけではありません。ベルリは自分を肯定してくれる言うならば時に母親、時に彼女になってくれるような都合のいい女を求めています。言い換えるなら「頼りがいがあるかつ自分のことを愛してくれる子」女の子に好かれたいと思っています。
ノレドとかラライア(マンディ)はベルリにとって頼れる女性ではなかったし、他にパートナーがいそうな女性にガツガツ行くことはできなかった(正しベルリが好きになってから相手に好きな人がいた場合には何の問題もない。)。
という複雑なメンタリティを持っていました。そんな中好きになったのがアイーダさんです。
ベルリはアイーダに好意を持たれようと頑張って戦います。もちろん「世界が平和になればいいな」とか「人を殺したくないな」という理想ももちろん持っているのですが、あくまでそれは4割でしかありません。しかし逆に言えば4割は本気で思っている。それこそがベルリが主人公である理由なのです。
さえアイーダさんに好かれたくて頑張るベルリですが、アイーダさんにはフラれてしまいます。そこで無意識のうちにラライアに乗り換えようとするも、アイーダにいろいろ言われてその恋は始まる前に終わってしまう。
しかしいつの間にか戦いは重大な局面に向かってくるし、とりあえず戦うか、理想も大事だしと思って戦います。
その結果無事ベルリは勝利することができます。それはそれで嬉しいことなのですが、ベルリにとっては自分の4割を満たすことしかできないので、どこか虚しさが残ります。
しかしベルリは立ち止まらずに進んでいく。これから先どこかで自分のことを愛してくれる女の子に出会うかもしれないし、そういう相手を必要としなくなるかもしれない。それはご想像にお任せします。という形でGレコは終わります。
僕の思う『ガンダム Gのレコンギスタ』はそういう話です。みなさまがGレコを楽しむ上での参考になれば幸いです。
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