音水信二のはてなブログ

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『自分の体を失ったウルトラマンが肉体を取り戻す』そして『おもちゃ化したウルトラマンに関する自己言及』 『ニュージェネ』と『Z』を見る物差し。

ウルトラマンZ』第一話の感想記事を書いていましたが、その中で、読んでくださる方に知っておいて欲しい『ギンガ』以降とウルトラマンの見方の一つがありましたので記事にしました。
 もともと『ウルトラマンZ』の感想記事の一部だったのですが、長すぎたので独立させます。

 2013年に放送された『ウルトラマンギンガ』以降のシリーズ所謂『ニュージェネレーション』と言われるウルトラマンのシリーズがあります。
 これにはいつも描かる共通したテーマがありました。それは『自分の体を失ったウルトラマンが肉体を取り戻す』そして『おもちゃ化したウルトラマンに関する自己言及』です。

『ギンガ』、『X』、『オーブ』、『ジード』、『R/B』ではこれまでの戦いで傷を負い、心や体に傷を負ったウルトラマンが、おもちゃの力を使いながら戦い自分を取り戻すことが描かれていきました。
『ギンガ』の直接的な続編である『ギンガS』は例外ですが、『R/B』は間接的に描かれました。『タイガ』では他に主題があったからかややあっさりと描かれました。


『おもちゃ化したウルトラマンに関する自己言及』については
『ギンガ』、『X』、『オーブ』、『ジード』で描かれました。


必ずやっている主題というわけではありませんが、『ニュージェネレーション』を見る上では知っていると見やすくなる視点です。


ウルトラマンギンガ』

 『ギンガ』ではすべてウルトラマンと怪獣がおもちゃ化された世界の中でウルトラマンギンガとダークルギエルがおもちゃの力を使いつつ戦います。。
 ウルトラマンも怪獣もスパークドールズと呼ばれるおもちゃになっており使い方次第で悪にも善にもなることが表現されました。
 最終回でギンガとルギエルが未来から存在であり、のちに実は同じ存在であったということが明かされた上で「未来を決めるのは自分たちだ」と言われて終わります。
これはおもちゃの販促番組として復活した『ウルトラシリーズ』を自己批評しながらも未来に希望持ちつつ、どこか闇の可能性も示すという物語でした。


ウルトラマンX』

『X』では昔の戦いで肉体を失ったウルトラマンがおもちゃ化された怪獣の力やウルトラマンの力、宇宙人の力を使いながら戦う物語です。


ウルトラマンオーブ

『オーブ』では過去のトラウマから自分を失ったウルトラマンが、おもちゃのカードのなった先輩の力(過去の遺産)を借りつつ戦い、最終的に自分を取り戻す物語です。
 この描き方は『X』でも行われましたが、『オーブ』ではこの物語が主題として行われました。
 『オーブ』はこれまで関連番組での一コーナに過ぎなかった『ギンガ』、『ギンガS』、『X
』と違い『ウルトラマンオーブ』という番組として復活しました。内容もそれに連動したように肉体を取り戻す物語が描かれました。

 『ギンガ』、『X』、『オーブ』では『心や体を失ったウルトラマン』が主題となっていましたが、『オーブ』で復活して以降の、『ジード』『R/B』では「ニュージェネレーションシリーズ」とは何なのだろうという自己言及、自己批評が強くなりなりました。


ウルトラマンジード』

ジード』では悪のウルトラマンベリアルの息子が自分のアイデンティティについて葛藤する物語です。ベリアルとは円谷新体制後につくられたウルトラマンです。
ジード』前半で、ジード怪獣と戦う中、子どもや宇宙人やおじいちゃんなどいろんな人の純粋な祈りから力を託され戦います。
 その祈りの力で託されるのはウルトラカプセルというもので、現実世界ではバンダイが発売しているおもちゃです。
ジード』中盤では実はジードはウルトラカプセルを集めるため、いろんな人に応援されるための作られたヒーローであり「ウルトラマン」の模造品に過ぎなかったということが明かされます。
これは作品としてギリギリできる『ギンガ』以降の『ニュージェネレーション』ウルトラマンがグッズを売るための作品になっているということに対する自己批評となっており、過去の遺産である『ウルトラマン』の続編を作り、子どもたちやファンにグッズを売りさばき、お金を稼いでいる自分たちへの疑問を示していると取れます。
ジードはオーブやエックスとし違い取り戻す自分すらなく、おもちゃがないと変身もできません。さらに一緒に戦ってくれる先輩ウルトラマンのゼロですらウルトラカプセル(おもちゃの力)を使わないといけないほど弱っている状態であることが示されます。

ジードはアイデンティティの葛藤をする中昔見た劇中のヒーロー番組『ドンシャイン』のヒーローショーやヒーロー番組思い出から自分はヒーローになりたいと思っていたことを思い出します。そしてそのヒーローの思い出と仲間や自分の応援してくれる人であったたりも思いを受け悪のウルトラマン、ベリアルと決別します
ジード』では『ゼロ』や『ギンガ』以降の批判を受け止めた上で、たとえ作り物であってもヒーローは人の心に良い影響をもたらすと描いた上で。
模造品であっても作り物であってもヒーロー番組を続けていきますという宣言が行われました。

ただ逆に言えばジード良くも悪くも「最後まで誰かの為に戦ったヒーロー」であり、他者に依存した自立できていないキャラクターとも言えます。
正し劇中人物としてのジードはりまだまだ成長中であり『劇場版タイガ』や『Z』にも登場します。ジードのこれからの活躍が楽しみです。

 

これまで書いてきた『ジード』考察記事の目次記事です。楽しんで読んで頂ければとても嬉しいです。

otomizusinnzi.hatenablog.com

 


ウルトラマンR/B』
続く『R/B』は制作中に路線変更が行われています。インタビューなどから、もともとの『R/B』の内容を読んでみますとその内容はとても『ジード』はもちろん『ネクサス』よりも重い展開になっていたか可能性があります。

実際に放送された『R/B』は家庭円満であったはずなのに突然母が失踪した家庭を舞台にしています。母が失踪してから15年後のTシャツ屋をしている父親のもとで育った兄弟はある日ウルトラマンになってしまい怪獣と戦うことになります。
しかし普通の兄弟なのでどう戦っていいかわからず前半ではコメディ要素が強い戦いになりました。

作品全体を通して描かれるテーマは「家族の絆」であり、主人公たちの家族はところどころツッコミどころが多いながらも温かい家庭が描かれます。
主人公の父親は自分でデザインしたTシャツを作って販売しているのですが、あくまで絵を描いたプリントしているだけです。しかし自分ではそれがすばらしいものだと信じています。どこか頼れなく描かれている父親ですが、子どもたちのことも作品のことも本気で愛しています。
 この優しく、自分を愛してくれているんだけど、頼れず、Tシャツに絵をプリントして作品ができたとはしゃいでいる父親は、そのまま『ニュージェネレーション』の作り手と取ることができます。
 『R/B』ではそんな父親に育てられた兄弟が、いろんな敵を倒していくという物語です。
最終的には主人公兄弟の内兄はTシャツのデザインをしたいと思い勉強のため海外に行くところで終わります。
 これは自分たちの作り手を茶化しながらも肯定するということを描きました。その上で「『R/B』視聴者の一部は将来『ウルトラマン』の作り手なる可能性があるかもしれない」ということも描いています


 しかし当初の予定ではもう少しひねってありました。というのも実は兄弟の母親が敵だったという展開だったのです。さらに戦いの結果大切な人が消滅するという展開も検討されていました。

これは自分たち『ニュージェネレーション』の作り手対するアンチテーゼであったのではないでしょうか。
ウルトラマン』はもはや親子二代コンテンツとも親子孫三代コンテンツとも言われています。しかし同時に「いつまで『ウルトラマン』に熱中しているの?」というツッコミもされたりもします。

いつまでのTシャツ屋をしてTシャツにプリントするデザインを多少変えた程度で「作品だ!」「傑作だ!」とはしゃぐ父とそれをやや冷ややかに思いながらも付き合う息子のもとを失踪して対立する母親。
 前作『ジード』では悪のウルトラマンである父親との対立を描いていました。悪でもない普通の人間の親子同士の対立はよりハードなものになっていたかもしれません。

「家族の絆」、「家族の愛」と言っていた先にあるもの、『R/B』のOPテーマは全体的軽い感じなっていましたが、この内容を踏まえるとかなり深く意味深なものになっていた可能性があります。

 本編でもその当時の痕跡を感じることができます。それは最終回直前テレビ版におけるラスボス怪獣とも言える怪獣が登場し、いよいよ最終決戦だという時に、主人公の母親が現れて、家電を使って怪獣を封印してしまうのです。
 その後なんだかんだ言って封印は解かれるのですが、私はこのシーンを見て、おもちゃであったりテレビであったり、本であったりで熱中していた世界が一瞬で大人によって、終わりにさせられたことってあったなと思いました。

 なぜ本編では母親と対立する路線は変更されたのでしょうか。そは『ウルトラマン』のメインターゲットは誰かという問題です。あくまで私の考えですが、『ウルトラマン』(すくなくともニュージネェレーションシリーズ)は幼稚園児から小学生と彼ら彼女らを育てる子育てを行っている家族を対象にして作っています。もちろんそれらは原則として大人が見ても面白い作品です(たまにハズレもありますが)。
私はヒーローを必要としている人は誰だって『ウルトラマン』であったり、『仮面ライダー』や『戦隊』を見ていいと思います。
他の作品例えば『ポケモン』や『しまじろう』、『アンパンマン』や『トーマス』『プリキュア』や『セーラームーン』であってもです。必要としている人はいくらでも見ていいのです。「他人に迷惑をかけないのならば」自重する必要も遠慮する必要もありません。
しかし「大人」は自分で見るものを決めることができますが、子どもは見るものを自分で選ぶことが(あまり)できません。そのため『ウルトラマン』であったり『仮面ライダー』であったりといった子供向け作品が必要なのです。
子供向け作品は決して幼稚なものであってはなりません。その時、その時に合わせた予算と時間が許すかぎりの上質なものを作るべきです。その上で大人が見ても面白い要素を言えていけばいいのです。
例えば『ウルトラマンオーブ』では歴代のサブタイトルが毎回隠れて居たりしました。私が『ウルトラマンZ』の感想記事で書いている「ゴメスが~」とか「ラドンが~」とか「一期と二期の文脈が~」とか言っているのも、大人が楽しめる要素です。

 これは「漫画」や「ライトノベル」、「深夜アニメ」、富野由悠季や「ロボットアニメ」、「なろう系」、「ツイッターやインスタグラムなどのSNS」、「ブログ」などにも言えることですが、その作品を必要としている人のために本気で作った作品はどの作品も大人が見ても面白いのです。
子供のために本気で作っているからこそ、大人が見ても面白いのです。
具体的な人物名や作品名は出しませんがSNSで流行ったからと言ってそのネタを受けて番組内容を変えて、そのネタを繰り返したりすることはあまり感心できません。それはライブ感ではなく、流行りものを受け入れただけです。そんなことをしても子どもを騙しているだけだと思います。

もし『ウルトラマンR/B』の対象が小学校高学年や中学生、高校生ならば母親と対立する当初の計画で行った方が子供たちの心に一生残るような大切な宝物になったかもしれません。しかし今のウルトラマンはあくまで幼稚園児や小学校の低学園の子が家族と一緒に見るのがメインだと考えたところ、母親との対立は自粛されたのでしょう(私は一ファンなので書籍などから内容を予想することしかできません。そのためもしかしたら違う理由で自粛したのかもしれません。それこそ円谷の経営方針が変わっただけかもしれません)。
 

ウルトラマンタイガ』

『R/B』の路線変更を受けてかはわかりませんが、『タイガ』ではこれまでの流れを一度リセットしました。

この原稿を書いている時点は劇場版は公開されていないので、あくまでテレビ版のみを取り上げます。
『タイガ』は「体を失ったウルトラマン」という要素は残しつつも、『ギンガ』以降が持っていたおもちゃ化したウルトラマンに対する自己言及要素はテレビ版に限定すればあまりなく、『ジード』や『R/B』が持っていた家族関係や「作られたウルトラマン」であるという問いに関してもあまり触れられませんでした。
しかし怪獣のおもちゃを使っているといつの間にか悪に飲まれてしまうという要素はありました。しかしそれに対する解決方法は絆の力でパワーアップしてより強いヒーローのおもちゃを手に入れることで解決するという内容であり、おもちゃ化したウルトラマンに関する自己言及要素とは少し異なった要素でした。
 これは「おもちゃばっかり使っていると悪に飲まれちまうぜ」という主張ともとれます。実際のところ作り手にどのような意図があるかはわかりません。しかし個人的な意見を言えばこのような描写はあまり好きではありません。
 ウルトラマンは子どもを対象とした作品です。子どもはマニアと違い自分の好きなようにお金を使えるわけではありません。当然(家庭によって異なりますが)ウルトラマンのグッズを手に入れる数や機会だって限られています。
 私は日本中のウルトラファンの中には貴重なお金や機会を使ってグッズを買っているのです。ヒーローグッズになり切りたくてグッズを購入したのに、その買ったグッズが実は罠で使っていたら悪者になってしまうなんていうことは子どもファンへの裏切りだと思います(裏切りが悪いとは限りませんが)。
『ギンガ』以降とウルトラマンにおいて「怪獣の力が悪だ」と表現されたことはありません。ヒーローのなりきりグッズが闇の力であったということは『X』のゼットンアーマーや、『オーブ』のサンダーブレスター、『ジード』のウルトラマンジード全体などがありましたがあくまでそれぞれその力の闇を乗り越得ていますし、それぞれの力には名誉挽回する機会がありました。
『ギンガS』では基地が怪獣になってしまったということがありましたが、それは発売段階で告知されていました。

 そもそもウルトラシリーズの主役は怪獣です。今日に至るまで『タイガ』を含め、怪獣の力が悪の力だったと表現されたことは2004年に公開された映画『ULTRAMAN』を除いてはありませんでした。そんな『ULTRAMAN』でも続編が考えられており、その内容は不明なところが多いものの、怪獣とウルトラマンの融合であったと言われています。
怪獣が悪と表現されているともとれる『エース』『ネクサス』『レオ』『80』でも、『エース』では最終回で宇宙人との共存を願いました。『ネクサス』は放送短縮で描きたかったことが描き切れていなかったこともあるものの、怪獣とウルトラマンの力は表裏一体であるとも描かれています。『レオ』や『80』においても怪獣はすべて悪だとは表現されていません。その姿勢は『タイガ』まで続いています。

『タイガ』は「宇宙人との共存」が描かれているにも関わらず、悪のウルトラマンが関わっているとは言え怪獣の力を悪と表現したままテレビ版ではフォローなしというのは、しれっと怪獣も魅力的であるという『ウルトラマン』強みを生かしきれず、返ってコンテンツとしての寿命を減らしてしまったのではないかと感じます。
 もっともこれらの問題点は劇場版の内容しだいではひっくり返るかもしれません。
 
『タイガ』の内容は「主人公はタロウの息子で、三人のウルトラマンでチームを組んで悪のウルトラマン、トレギアと戦う」という物語です。
ウルトラマンたちや、防衛チームのメンバーなどがそれぞれ生まれも育ちも人種も違い、それぞれにいろんなことがあったということを描き、一貫して「どんな生まれの人ともどんな星の人とも仲良くなれるよ」という希望を描きました。その上でテレビ版最終回ではみんなの力で悪のウルトラマン、トレギアを爆死させて終わらせました。

『悪のウルトラマンがED直前に女の子風船を割って終わる」であったり、「仲良くなれそうだった怪獣や宇宙人が命を落としたのを見てウルトラマンや主人公や仲間が考え込んで終わる」なども、子ども向け番組として、見た人にいろんなことを考えさせる作品を目指しました。
またこれまでの「ニュージェネレーション」が描いてきた『自分の体を失ったウルトラマンが肉体を取り戻す』そして『おもちゃ化したウルトラマンに関する自己言及』を表現する役割はすべて悪のウルトラマンであるトレギアがしていると取ることもできます(しかし今だ劇場版『タイガ』が公開されていないので、トレギアがどのようなキャラクターなのかはまだこうだと書くことはできません)。

誤解が内容に書いておきますが、この記事では『タイガ』を部分的に批判しましたが、決して『タイガ』がダメな作品だと言いたいわけではありません。

私は作品は誰かを幸せにするためにあるものだと考えており、誰かを幸せにすることを目的としているのならば、内容を批判しても良いと思っています。
この記事は決して『タイガ』の作り手を否定したいわけではなく、こういう意見も含めいろんな意見があった方が作品のためにも良いと考えて書いています。
『Z』はじめ今後もウルトラマンを楽しんでいく上ではこのような視点もあった方がより楽しむことができると思って書いています。

私の意見を読んだところで、「この人はこう思っているかもしれないけど私は『タイガ』が好きだ」と思うことは自由です。
私であったり、『タイガ』を否定することを目的とした文章は書くべきではありませんが、私のこの記事や『タイガ』に関して意見することが目的ならばたとえ批判する内容であって意見を書いて良いと思います。

ちなみ私は『タイガ』に登場するウルトラマンフーマが好きです。
『タイガ』自体も嫌いなわけではありません。好きなところもあります。しかし今回のような記事の書き方をすると部分的に批判的な記事になってしまうだけです。劇場版公開後など機会があれば『タイガ』単独の分析の記事なども書いてみたいと思っています。


ここで豆知識を一つ。
『タイガ』ではこれまでのシリーズで極悪として描かれていた宇宙人が味方になって終わるという終わり方もしています。その宇宙人こそ『セブン』(厳密には『セブンX』)の宇宙人マーキンド星人と『レオ』の宇宙人マグマ星人です。考えたことなのか、偶然なのかはわかりませんが、『Z』へのバトンタッチをしているとも取れます。


ウルトラマンZ』
さてこれらの流れを見た上で『Z』を見て見ると面白いことがわかります。
前回『Z』のメイン監督を務めた田口監督が同じく担当した『X』、『オーブ』と比べると『Z』は過去の戦いで体を失ったわけでは無ければトラウマがあるわけではありません。
『ギンガ』、『X』、『オーブ』、『ジード』、『R/B』、『タイガ』と『ギンガS』以外では描かれてきた『自分の体を失ったウルトラマンが肉体を取り戻す』という要素が『Z』では行われていません。それが『Z』と「ニュージェネレーション」の最大の違いです。
 ならば『Z』ではどのように描かれているでしょう。それはずばり「おもちゃを使わないと「ウルトラやばそう」だからおもちゃを使って一緒に戦おう」です。
 これは『Z』は肉体を取り戻した(作品の『ウルトラマン』として安定している)けどおもちゃを使わない(『ニュージェネレーション』のようにおもちゃを販促していかないと)と怪獣にやられてしまうかもしれないので、おもちゃを売りつつ『ウルトラマン』をします、という宣言とも取れます。

 『Z』は一話で怪獣と全力で戦えば何とか倒せたかもしれません、しかしそれをしたら『X』や『オーブ』のように体を失ってしまうかもしれない(円谷プロが赤字になって『ウルトラマン』の次回作が作れなくなってしまうかもしれない)のでおもちゃを使って戦います(これまで通り小物を売ります)。しかし肉体は失ってません、ということになります。

 また以上の文脈を踏まえると一話の犬を助けるた後失敗して周囲の人のトラウマになったらどうしていたんだと批判されますが、何気にこれはウルトラファンにとって超重要な発言だとも言えます。詳しくは一話の感想記事で書きます。

 

 この記事を書いている段階ではまだ『Z』は一話しか放映していませんがどのような内容になるかとても楽しみです。

怪獣は一話から味方の怪獣セブンガーが登場しているほか、ウインダムや第三のロボット怪獣の登場も示唆されています。レギュラーキャラクターには怪獣オタクもいます。怪獣の魅力をたっぷり描いた作品になることも期待できます。

 


終わりに

8、300文字を超える文を読んで頂きありがとうございました。私が『ギンガ』を見たのは中学2年生の時でした。そのころは『ウルトラマン』がこれからも続いて行くのか、もしかしたら打ち切りになるのかわからない状態でした。そんな中『ギンガS』、『X』と次回作が出来ていき、『ジード』あたりから「来年の『ウルトラマン』はどんなのかな」と来年も『ウルトラマン』が見られる前提でものを考えるようになり、毎年夏から冬にかけて『ウルトラマン』の内容で一喜一憂するようになりました。
 「ニュージェネレーション」に関しては、一度新作が作られなくなったこともあり、「新作が見られるだけで贅沢だからあまり批判してはいけない」というような雰囲気もあります。
 物語に組み込まれているおもちゃについてもあまりふれない人もいます。しかしこの記事ではあえてそれらを踏まえた上で「『ウルトラマン』は面白いぞ、『ニュージェネレーション』にはこういう文脈があるぞ」と思い記事を書きました。
 私は来月、7月2日に21歳になります。今は毎週『ウルトラマンZ』の感想記事を書いていますが、心から物心つく前後から宇宙人ウルトラマンと特撮番組『ウルトラマン』を心から愛し熱中してきました。しかしいつまで昔のようにウルトラマンできるのかはわかりません。正直に言えば『ウルトラマンZ』は僕が子どもように愛し、熱中し、応援できる最後の作品になりそうだなと思っています。
 別に何歳まで特撮ファンやアニメファンを続けてもいいと思います。たぶんウルトラマンのことも『ウルトラマン』のことも死ぬまで好きだと思いますし、死後の世界や来世があるのならば覚えているかどうかはわかりませんが、なんとなく死んだ後も好きなままだと思います。
ただ自分のことは自分が一番よくわかっているというか、僕は今年ぐらいで何か見方が変わってしまうような気がするのです。そんな自分の思いを残すためにはてなブログを始めて『ウルトラマン』の記事を中心に『仮面ライダー』、『ガンダム富野由悠季作品や好きな漫画などについての様々な思いを載せて記事を書いています。
愛ゆえにといいますが、愛はあふれていますが、決して肯定だけではなく、ところどころ批判をしたりもしています。それは「自分の好きな作品をPV数稼ぎや金儲けにしたくない」という思いと「自分と同じ作品に興味がある人のことを自分の立場を守るために騙すようなことはしたくない」という思いからです。
 
 『Z』についてもいいところはいいと言いますし、ダメなところはダメだと言います。それが作品の作り手や同じ作品のファン同士やウルトラマンへの誠意だと思っています。

一昨日『Z』の第一話を見ましたがとても面白かったです。正直『ニュージェネレーション』の一話で一番面白かったです。もしかしたら歴代でも上位かもしれません。現在感想記事を書いている途中なのですがなかなか長文になってしまい苦戦中です。書き終えたらリンクを貼ります。

 

2020年6月23日追記 記事が完成しました。

otomizusinnzi.hatenablog.com

 


この記事を通して書いた私なりの『ウルトラマン』や『ニュージェネレーション』の見方が皆様の何らかの参考になれば幸いです。

 

ウルトラマンZ』内容予想記事

otomizusinnzi.hatenablog.com

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ウルトラマンZ』感想記事

 

otomizusinnzi.hatenablog.com

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その他ウルトラマン系記事

 

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