音水信二のはてなブログ

note https://note.com/otomizusinnzi/ やTwitter @quGbaUmdpQraIar で活動していました。

『ウルトラマンZ』 第一話 ご唱和ください我の名を! 感想と考察と分析 実はめちゃくちゃ奥が深い『Z』 まだ一話しか見ていないですけど、第一話だけならば『ギンガ』以降のウルトラマンで一番面白いです。

初めまして音水信二と申します。普段は『ウルトラマン』や富野由悠季、好きな漫画や『仮面ライダー』などについて記事を書いています。
 『ウルトラマンZ』の感想記事を毎週書いています。第三回目となる今回はついに一話の感想記事です。書いてみてわかったのですが、『Z』はとても作り込んでありますし、登場する怪獣やヒーローの意味がかなり考えられています。少し長めの記事となりましたが、ぜひ読んで頂きたいです。

 

目次

「セブンガー」が「ゴメス」を倒す
「トラウマになったら~」
現代風のリアルを持つストレンジの描写
OPのラドン
犬を助ける
ゼットライザーを持っているゼロは何のために
瓦礫撤去しているセブンガーいいよね
怪獣が、セブンガーとゼットを倒し、それをおもちゃを使ってパワーアップして倒す
ゼットの言葉遣い
アクセスカードキーの是非
ウルトラメダルの持つ意味 

 


「ゴメス」暴れる
 『ウルトラマンZ』第一話はたくさんの人が逃げ惑う中ゴメスとセブンガーが戦うところから始ました。
 このゴメス身長がウルトラマンの大きさよりも小さい個体となっています。これは『ウルトラQ』でゴメスが初めて登場した際の身長に近いです。
 ゴメスは『ウルトラQ』で初めて放送されたお話に登場した怪獣の一体です。この話はゴメスとリトラが戦うという内容でした。
「初めて放送された」というのは『ウルトラQ』は制作順と放映順が異なるのです。今でこそウルトラシリーズと言えばヒーローや怪獣が登場する物語ですが、当初の予定ではいろんな不思議なことが起きる話であり必ずしも怪獣が登場するお話ではなかったのです。しかしTBS(テレビ局)側のプロデューサーからの怪獣物にして欲しいという希望から『ウルトラQ』は怪獣物になります。そのため第一話は怪獣が登場ゴメスとリトラの物語となったのです。
ここで豆知識を三つ
1『ウルトラQ』撮影順の第一話は巨大な花ジュランが町の中で咲いてパニックが起きるという物語でした。のちに2007年制作のドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』ではウルトラシリーズ放送一話怪獣であるリトラと撮影一話であるジュランのバトルが繰り広げられました。

2『ウルトラQ』制作には高い合成用の器材が使われていたのですが、いろいろあった結果、購入したものの円谷プロ側がお金を払うことが出来なくなってしまったので、TBS(テレビ局)が肩代わりして制作したというエピソードがあります。
このあたりの事情は書いてある本によって少しずつ書き方が違うので、ほわっとした書き方になるのですが、興味がある方はぜひ調べて見てください。

3ゴメスはもともと小さいサイズの怪獣なのですが、『大怪獣バトル』などではリトラとともに大きなサイズで登場します。この時の表記はゴメス(S)、リトラ(S)と言う風に書かれます。この(S)の意味がスーパーなのか、スペシャルなのか、それとも違う意味なのかは存じ上げてないのですが、サイズが大きなことを意味するのに(S)という表記がされるという珍しいことが起きています。

 さてなぜ第一話のアバンでゴメスが登場したのでしょうか。あくまで私の推測ですが書いて行きたいと思います。
これは単純に『ウルトラシリーズ』第一号の怪獣を出すことで、「これから『ウルトラシリーズ』をしますという宣言」になっています。
また、『ウルトラQ』におけるゴメスの着ぐるみはゴジラの着ぐるみを改造した怪獣であります。そのため「『ゴジラ』などの怪獣物の流れも汲んでいますという宣言」にもなっています。
また『ウルトラQ』はウルトラマンが登場する前の物語を描いた作品でもあります。これは「『ウルトラマンZ』は怪獣が主役ですという宣言」にもなっています。
そして「ウルトラマンが現れる前の防衛隊の日常描写」にもなっています。

まとめると
「これから『ウルトラシリーズ』をしますという宣言」
「『ゴジラ』などの怪獣物の流れも汲んでいますという宣言」
「『ウルトラマンZ』は怪獣が主役ですという宣言」
ウルトラマンが現れる前の防衛隊の日常描写」
とゴメスがアバンで暴れているシーンだけで4つの意味がかかっていることになるのです。


「セブンガー」が「ゴメス」を倒す
そこにセブンガーが現れゴメスを倒します(さりげなくセブンガーの映像初勝利が描かれました)。
セブンガーは元の作品では『ウルトラマンレオ』に登場した怪獣で、レオとともに戦うセブンの元にウルトラマンジャックが届けられた「強いんだけどちょっと求めていたものと違う怪獣です」
セブンガーについての記事も書いていますので、完成次第リンクを貼ります。楽しんで頂けるよう書いているので、よろしければ見て頂きたいです。

このシーンも意味深です。
別にセブンガーではなく、ウインダムでもいいのに、あえてセブンガーにしています。これにも作り手が考えているかいないかはわかりませんが、結果として映像上の意味が出来ています。

それは「ウルトラ兄弟」や『帰ってきてウルトラマン』、『レオ』など二期ウルトラシリーズの象徴とも読めるセブンガーが、一期ウルトラシリーズや怪獣物の象徴とも言えるゴメスを倒したと読めることです。しかもゴメスは本来のサイズではあるものセブンガーに比べてとても小さく描かれています。
これは非常に意味深なシーンです。この流れの続きは一話後半で描かれます。これにより現在のウルトラシリーズそして、『Z』がどういう作品かということが宣言されています。

 

「トラウマになったら~」
何げに『Z』というか最近のウルトラシリーズを語る上で超重要なテーマが語られています。というのもこれまでウルトラシリーズでは『初代』も『セブン』も『二期』も『平成』特に『ガイア』も『メビウス』も円谷プロが命をかけて名作を作っていきましたが、そのたびに命を失いかけました。そしてついにはある意味で命を落としました。
それにより少なからずファンはトラウマを背負っているんです。「なんで自分の子供の時『ウルトラマン』やってないんだよ」とか「利益を考えず作品作っていたら作品作れなくなっちまったあげく会社が買収されたじゃねーか」とかです。
そういうことがあるから『ギンガ』以降多少おもちゃ、おもちゃしたり、グッズ、グッズしたりして露骨に販促していても黙っていついてきているところもあるのです。
もちろん別に販促が悪いわけではありません。魅力的だからグッズを買うことであり、かならずしろグッズ化=金儲けとか、悪いことではありません。
 私はオーブカリバーはノリノリで買いに行きました。
余談ですが、私が好きなアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の主役のロボット『Gセルフ』の100分の1スケールのプラモデルがなかなか発売されず、悲しいです。100分の1スケールのガンプラが欲しいなと思います。

 

大好きなアニメである『ガンダム Gのレコンギスタ』を紹介している記事です。

現在期間限定でYOUTUBEで無料配信しています。とっても面白いのでぜひ見て頂きたいです。

otomizusinnzi.hatenablog.com

 
ウルトラマンで昔言えば『コスモス』のエリガルとかネルドラントとかテールダスカオスヘッター・メビュードのソフビとか『ネクサス』のイズマエルのソフビとか欲しいなと思っていました。
これは後で書くゼットとハルキがおもちゃの力を使って融合する描写などにも言えるのですが、『Z』は『ウルトラシリーズ』はも体を取り戻しているので頑張れは素の状態でも怪獣を倒すことができる。(『第一期ウルトラシリーズ』や『ティガ』『ダイナ』『ガイア』みたいなことができるけど、そんなことして失敗したらウルトラやばいので、あえておもちゃの力を使って安定して敵と戦っていきますよという宣言がされています。

 ただしOPのサビではすごい事を歌っていますし、ティガ、ダイナ、ガイアの力を使いますし、ウインダムも登場しますしもしかしてすごいことになるかもしれませんね。


現代風のリアルを持つストレンジの描写
次にアバンとOP直後に各隊員の性格の描写がされています。怪獣好きの隊員は仕事中に怪獣に惚気始めますが、それを隊長はあまり咎めません。のちのハルキにもあまり隊長は怒鳴ったりはしません。さらに怒るクリヤマ長官に慣れた手つきでグリーンスムージーを渡して場をおさめるなどが描かれています。
これを見て「甘えている」とか「リアリティはない」とか思う人もいるかもしれませんが私はそうは思いません。これはストレンジなりのまとめ方であり、雰囲気の作り方なのです。現代もこういう組織が増えているそうですし、『Z』を見た子供たちが大きくなることには、世界中にストレンジのような組織が増えているかもしれません。もしかしたら『Z』の視聴者たちが将来中間管理職になった時「ヘビクラ隊長みたいな上司になりたい」と思い実現していくかもしれません。
今のありのままを描くようなリアリティも必要ですが、子供向け番組やヒーロー番組、ファミリー番組には、「未来を作る」、「夢を描く」ということもできます。
ここでバランスがいいのが、クリヤマ長官は怒りんぼであるということです。
同じく近年の特撮作品である『シンゴジラ』ではゴジラにお偉いさんたちが焼き殺されるというシーンがあります。もしかしたら現代の作り手であったり読み手の中には共通して「上の世代がわかってくれない」という思いがあるのかもしれません。
それが平成28年の作品である『シンゴジラ』では怪獣に殺させましたが、令和2年の作品では隊員が協力して謝ったりグリーンスムージーを渡したりいて場収めるという風になっています。
これは作り手の違いともメディアの違いともとれるかもしれません。近いうちに『シンゴジラ』のチームにより『シンウルトラマン』が制作されますが、この描写は「シンゴジラチーム」と「ニュージェネレーションチーム」の違いを表す好例になるかもしれません。

 

犬を助ける
反対に少し残念な気持ちになったのは犬を助けるシーンです。なぜならば本当はこの場面は子供なり、お年寄りなり人間を助けるべきだったのです。
しかしそうすると、のちのクリヤマ長官やヘビクラ隊長が人の命を軽視しているともとれるので犬となったのでしょう。
 しかしこのシーンで描くべき、ハルキ(ヒーロー)は困っている人や弱い人も助けるんだよということを描くならば、そのようなぼやかした表現をするのではなく、人間の命を助け、その結果、ビルを破壊させ、上司に怒られたほうがはっきりして良いと思います。
 しかし制作側の都合かテレビというメディアの都合かはわかりませんが、そのようなことはできなかったようです。

 「犬の命も人間の命と同じように大事ではないか」という反論は受け付けますが、その場合はクリヤマ隊長が言っていることが犬の命と同じように大切な人の命よりもビルの損害を気にする人になります。


OPのラドン
 OPの映像にはいろんな怪獣が現れますが、一番最初に移るのはラドンです。ラドンは『ウルトラQ』にも『ウルトラマン』にも登場した怪獣であり、上で書いたようなゴメスと同じような文脈が読み取れます。
更に『ウルトラQ』におけるラドンの着ぐるみに入って演じたのは『初代ウルトラマン』の着ぐるみに入って演じた人と同じ人です。
これはケムール人も同じですが、ラドンと違いケムール人は『初代ウルトラマン』にて単独主役回を持っていません。
またラドンはニュージェネレーションウルトラマンの第一作『ウルトラマンギンガ』でも、ウルトラマンが10年ぶりに番組として復活した『ウルトラマンオーブ』でも登場し、そのどちらでも和解してウルトラマンに殺されずに物語を終えています。
そんなラドンを一発目に持ってくることが果てしなくイケてるなと思います。
これにより『Z』は
・怪獣が主役でもある『ウルトラQ』と『ウルトラマン』どちらもしますよと宣言しつつ。
・でも中身は『初代ウルトラマン』ですよと宣言しつつ。
・さらに怪獣との和解路線も示されています。
・考え方によれば『ギンガ』や『オーブ』、『ウルトラゾーン』の流れを汲んでいますよと宣言しているとも言えます。

ウルトラシリーズには長い歴史があるので、どの怪獣をどの順番で出すのかだけで、いろんな意味合いを生みます。これを上手くいましたのが2018年放送の『SSSS.GRIDMAN』です。『Z』はそれをさらに進化させたのかもしれません。


ゼットライザーを持っているゼロは何のために
 ゼロは何のためにゼットライザーを持っていたのでしょうか。
 自分で使うためでしょうか。十分強いのに。
もしかしたらなんだかんだ言ってZのことを気にかけていて渡すために持っていたのかもしれませんね。

 2020年6月23日追記 ジードに渡すにしてもジードも強いしな、もしかしてミラーナイトとか、グレンファイアーのために用意していたのでは

 

瓦礫撤去しているセブンガーいいよね
 いいなと思いました。おそらくセブンガーには戦闘用モードと作業用モードがあるんでしょうね。詳しい設定はわかりませんがいいなと思いました。

 2020年6月23日追記 よく見たら後ろにケーブルついてましたね。


怪獣が、セブンガーとゼットを倒し、それをおもちゃを使ってパワーアップして倒す
 これはアバンにおける一期の象徴であるゴメスを二期の象徴であるセブンガーが倒すことの続きになっています。セブンガー(二期の象徴)もZ(ゼロの弟子)も単独では怪獣やられてしまいます。
 そこでZが人間と協力して、おもちゃを使いパワーアップして怪獣を倒します。
 これは『ニュージェネレーションシリーズ』で繰り返し描かれる「失ったウルトラマン」と「おもちゃを使ってのパワーアップ」というテーマの流れに添っています。

詳しくはこちらの記事も読んで頂きたいです。魂を込めて書きました。

 

otomizusinnzi.hatenablog.com

 
ウルトラマンZ』では一話において、一期ウルトラ(ゴメス)よりも強い二期ウルトラ(セブンガー)がより強い怪獣相手にゼロ(Z)がおもちゃの力を借りてニュージェネレーションのウルトラマンになって敵を倒すということが描かれます。
 これは第一話全体で表現されるは「こういう作品」です表現です。
 ちなみに同じようなことが、『タロウ』の一話で『エース』の象徴である超獣よりも強い大怪獣が現れ、超獣を倒し、それをタロウが倒すという展開があります。
 『Z』ではこれと似たようなことが行われていると思います。

 

ゼットの言葉遣い
 前回田口監督がメイン監督を担当した『オーブ』では丁寧な言葉遣いが行われましたが『Z』は丁寧な言葉遣いを行おうとして何か変になってしまうということが行われました。
 これがどういう意味を表すのかは正直まだ考ている途中です。これからどうなるのか楽しみですね。
 それに対してハルキは違和感を指摘しつつも、偉そうにもならず馬鹿にしたりしないところがいいですね。


アクセスカードキーの是非
 個人的にはなりきりアイテムは自分が変身している感を出して欲しいなと思うで、例え主人公であっても違う人の顔がでかでかと書いているのはどうかなと思います。
ガンダム』で例えるならば昔の『連邦VSジオン』というガンダムのゲームは自分がMS(ロボット)に乗り込んで実際に戦っているようなゲームでした。操作性もリアルに思う動いていました。そもそも巨大ロボットはリアルではないのが、そんなこと承知の上で「リアル」な操作感を楽しんでいました。
しかし何作か続編の『ガンダムVSガンダム』以降はMSとキャラクターがセットになってしまったのです。これは私はとてもショックでした。
あくまで私はガンダムを動かしたいのになぜか、ガンダムに乗っているアムロガンダムパイロット)を操作するようなゲームになってしまったのです。
操作性もアニメのような動きになってしまい、リアルじゃなくなってしまいました。思わず「なんで『ガンダム』のゲームなのにアニメ見たいな動きするんだよもっとリアルに動いてくれよ」と思いました。もともと『ガンダム』はアニメなのにです。
 「僕はザクやドムに乗り込んで戦いたいのに、なんでアニメに出てくるザクやドムに乗り込んでいたパイロットを操作しないといけないんだよ」と思いました。
 このゲーム作った人は『ガンダム』のことわかっていない。相手はプロでしかも『ガンダム』の権利者であるにも関わらずです。オタクあるあるですね。
 
 変身アイテムにしてもキャラクターのボイスが入って欲しくないという意見はたまにききます。ギャルゲーでいうなら主人公の声がいらないとか、夢小説を書くとか、そういう考えなのかもしれません。例え作品では主人公が使っていても、おもちゃを買った以上俺が使いたい俺が変身したいと思うのです。

 例えば『ウルトラマン』だったら『ティガ』のスパークレンスや『ネクサス』のエボルトラスター、『大怪獣バトル』のバトルナイザーとかは使っていて俺のアイテムだ、と思うような作りになっていたと思います。
私の記憶が正しければ『オーブ』のオーブカリバーあたりから主人公の声がグッズにつくようになったと思うのですが、なりきりアイテムについて詳しくないので詳しい人に補足してもらいたいです。
 ショックでしたもん、ウキウキでオーブカリバーとオーブリング買ったのに、スイッチを入れたらガイさんの「オーブカリバー」っていう声が聞こえてきて。
 「そこはさ、こっちはガイさんになりきって遊ぼうとしていうのだから声いらないよ」と思いました。もっとも人によって好みは異なると思いますが。「キャラグッズ」と「なりきりグッズ」の線引きはしっかりして欲しいなと思いました。
 もし将来何かがあって私は、キャラのなりきりグッズを作ること担当になったとしましょう。だとしたらキャラの声は入れずに「なりきりアイテム」としてグッズを作ると思います。もしキャラの声を言えることになってもボイスがOFFにできるようにすると思います。

 さて、なぜこういう話をしたかといいますと、このアクセスカードキー思いっきりキャラの顔が書いているんですよね。人間の。私の知る限りこういうことはかなり珍しいと思います。いろんな意見があると思いますが、メインの視聴者である子どもは自分がヒーローに変身したくて買うものだと思うのです。キャラ(ハルキ)になりきりたいと思う時もあるでしょうが、グッズさえあれば例え顔写真がなくてもなりきることはできます。
 しかし自分がウルトラマンになり切ることは、キャラの顔写真があれば難しいのです。
 別にするなとはいません。自分が気に入らないから禁止しろという考えは言葉狩りにつながり危険なので絶対にするべきではありません。
 しかし発表されたものに対して意見を言うことは自由です。もちろん誹謗中傷や人格否定や、相手の存在を否定することはしてはいけないことです。
 また絶対に正しいことはあまりありません。私のキャラの写真を入れないで欲しいという意見があればキャラの写真を入れて欲しいという意見もあります。それはどちらかが間違っているのではなくて、どちらも一意見として存在するということなのです。


ウルトラメダルの持つ意味 
 戦いが終わったと、ハルキが二つのメダルを広います。面白いことにこれがエースとタロウなのです。ハルキはセブンガーというジャックとレオの流れを組むロボットで出撃して、戦いの後エースとタロウのメダルを拾っているのです。これは彼が二期ウルトラシリーズ的な存在であることを示しています。
ウルトラマンのメダルは女の隊員が拾っていますし、平成のメダルはヘビクラ隊長っぽい人が拾っています。別に違う組み合わせでもいいものの、この組み合わせにしていることはいろんな意味合いが発生するのです。
 私はヘビクラ隊長はジャグラーだと思っています。なので平成のキャラのである彼が平成のメダルを拾ったのだと思います。しかし外れているかもしれませんし、別にキャラは違っていても平成作品に出ていた役者が平成のメダルを拾うというだけでも成立しています。
 もしかしたらヘビクラ隊長は本当にトイレに行っただけで、ヘビクラ隊長とよく似た別人がメダルを拾ったのかもしれませんね。

 ここで面白いのがやはり『Z』は犬のシーンや融合シーンでも示されていたように、一期ウルトラシリーズや平成三部作的なことは今はしませんよと言いっているように見えます。もしかしてこれが物語の進行次第でひっくり返るかもしれません。いずれ『Z』が平成三部作の力を使うことは確定していますし、ハルキ自体は「周囲がトラウマになるかもしれないにもかかわらず犬を助けるような人」です。さらに一期ウルトラシリーズのロボットであるウインダムも登場します。
 Zのタイプチェンジは『アルファエッジ』『ベータースマッシュ』『ガンマフューチャー』という名前の姿ですが、このアルファ、ベーター、ガンマという名前は『セブン』と『ネクサス』に同じ名前の防衛隊の戦闘機があります。防衛隊が好きな田口監督や円谷のブレーンたちが仮にもセブンの弟子の流れを組む『Z』する以上、すくなくとも『セブン』を意識していると考えたほうが自然です。
 また『ガンマフューチャー』のガンマがネクサスを意味していると考えれば、フューチャーはコスモスのフューチャーモードを意味していると考えることができます。
 その場合『ガンマフューチャー』は平成ウルトラマン初期5作品の力を宿していると考えることができるのです。

 そんなことを言いだしたエッジはガイアを意味していると考えることができますし、スマッシュにも(今ぱっと思いつきませんが)なんらかのウルトラマンの力が宿っていると考えることができます。

 今後の展開がとても楽しみです。


余談ですが初代ウルトラマンと二期であるエースとタロウを混ぜたらレッドマンっぽくになるというのがとても面白いです。
 『レッドマン』は怪獣人気に頼った番組ですが、『初代ウルトラマン』や『ウルトラセブン』が持っていたさまざまな要素をはぎ落し、純粋な怪獣とヒーローの戦いを放送した番組です。
 それはそれで別の魅力が生まれましたが、『一期ウルトラ』が一番好きな人からは批判されるような対象でもあります。
 それを同じく『ウルトラ兄弟商法だ』と叩かれたエースとタロウとさらにすべての始まりの初代ウルトラマンを混ぜたらレッドマンっぽくなるというのがとても面白いなと思います。活躍が楽しみです。


 次回の『ウルトラマンZ』の放送がとても楽しみです。

 

 

2020年6月27日貼りました。

otomizusinnzi.hatenablog.com

 

 

 

ウルトラマンZ』の内容予想記事 

otomizusinnzi.hatenablog.com

otomizusinnzi.hatenablog.com

 

これまでの『Z』感想記事。

 

otomizusinnzi.hatenablog.com

otomizusinnzi.hatenablog.com

 

その他ウルトラ関係記事はこちら

 

otomizusinnzi.hatenablog.com

otomizusinnzi.hatenablog.com