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『機動新世紀ガンダムX』は何を目指したのか。ネタバレあり。

 『ガンダムX』とはどういう物語だったのか。これまでの『ガンダム』の総決算をすることで、今後生まれてくる新しい『ガンダム』を肯定するという物語であり『ターンエーガンダム』や『ガンダム Gのレコンギスタ』にも通じるところがあった。
 もちろんそれも二作と比べると『X』の方が進んでいたところもあれば『ターンエー』、『Gのレコンギスタ』の方が進んでいるところもある。
 私にとってはどの作品も大好きで大切な話だ。三作ともさらに評価されるべきであると思っている。『ターンエーガンダム』、『Gのレコンギスタ』は近年再評価が進み、「見たら面白い」という評価になりつつある。そこで私はその二作の知名度向上のためにブログを書いている。私が面白いという作品を好きな人が増え、その人たちが世界を作っていけば、それは私にとっても楽しい世界になると思っているのだ。
 そのため『X』も再評価されて欲しいと思ったので、この記事を書いている。しかし3クールあるアニメのすべてを解説するだけの時間と労力は今の私には出せない。そここの記事は『機動新世紀ガンダムX』をどういう風に見れば良いかということを書いた。
 しかしネタバレが多く含まれる。そのためこの記事は『X』を知らない人が見るというよりは、なんとなく知っている。スパロボで知った。昔見た。前日見終えた人などを対象にしている。初見の人に『X』を進める記事は来年の今頃に書く予定だ。
 『X』はメッセージを伝わりやすく物語を組んでいるので、私以外にも私と同じ考えの人やそれをブログや本で書いた人もいると思うが、私の口で私の考え方も交えて書いておくことに意味があると思うのでこの記事を書いた。
 以下『機動新世紀ガンダムX』のネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ガンダムX』は「ニュータイプ」を肯定した作品だ。「ニュータイプ」という存在を認めた上で、それは他の人よりも特別な力を持っている普通の人であると定義づけている。
 これにより不思議な力を持っている人は気持ち悪がれるのでも、差別されるのもなく特別扱いされるのではなく、普通の存在として生きていける選択肢を提示した。
 『X』主人公ガロード・ランが我が道を行くという意味だ。かつて富野由悠季作品である『ダンバイン』ではガロウランという身分が低いと呼ばれる種族がいるが、これは意図して『ダンバイン』にぶつけたと言える。
 『X』の主人公はニュータイプではない。言い方によればガロウランなのだ。ライバルもニュータイプではない。そしてヒロインはニュータイプであることを、先輩はニュータイプであったことで苦しめられたりしつつ、「ニュータイプ」ということを利用して戦っている。
 『X』最終回では彼らが同じように暮らし、その後しあわせな生活が送ることを暗示されている。

 僕はこの終わり方がとても好きだ。なぜならばこれは『ガンダム』も肯定した作品だからだ。これは誰が言い出したかわからない『X』の一般的な解釈なのだが、作中のニュータイプと言う言葉はそのまま『ガンダム』という言葉にあてはまる。

 『ガンダム』は昔ヒットしたアニメであり、すごい力を持っている。その上で『ガンダム』以外のアニメも肯定してみんなでしあわせに生きていける。『ガンダムX』はその未来を肯定していると感じた。
 これは『ガンダム』にとっても他のアニメにとってもしあわせなことだと思う。

そういうこともあってか僕は『ガンダムエース』や『ガンダムチャンネル』、『ガンダムショップ』などのことには少し思うことがある。
サンライズエース』、『サンライズチャンネル』、『サンライズショップ』で良いと思っている。

 ガンプラはともかく、その上位概念としてサンライズプラモと言うジャンルがあっても良いとは思っている。

 一分の一ガンダムを作るのは、ガンダムは一番人気のロボットだと思うので別に良いと思うが、それを何体も大きなガンダムを作るぐらいなら、同じお金でダンバインボトムズのモニュメントを作った方が将来的に良いと思う。

ガンダムVSガンダム』だってオールスター物なら権利関係が同じであるザブングルキングゲイナーが出てきても良いはずだ。

ファンとして正直思っていることは『ガンダム』以外が売れないのではなく、『ガンダム』以外を売る努力をしていないのではないかなとも思う。


ガンダムX』ファンとして近年のガンダム一強の環境はいろいろ思うところもあるが、ファンとしてできることはしていこうと思っている。その一環でブログを書いている。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。