音水信二のはてなブログ

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『SSSS.GRIDMAN』理想の六花と「現実」のアカネ。

 以前『SSSS.GRIDMAN』に関する記事を書き自分の解釈を書きました。間違った解釈のなど存在しないのですが、当時の解釈よりも一段階深い解釈が出来たと思うのでブログにします。

 以前、「六花は現実の象徴で、アカネはフィクションの象徴だ」と言う趣旨のことを書きました。しかし実際には「六花は現実での理想」であり「アカネは現実のフィクション」だと思います。

 言い換えれば六花は「私がもし理想的なリア充になれるのならばこんな感じになりたいな」で

アカネは「現実の私(根暗のオタク)だけど、周りからこんな風に思われたいな、こんな力を持っていたいな」

 ラノベの主人公で例えれば六花が「お金持ちの家に生まれた超絶イケメンでリア充グループだけど、人付き合いとか好きじゃないし、クールに振舞っている系」で

 アカネは「容姿も悪いけど、実は隠された力を持っている。さらに自分では容姿が悪いと思っているけど、自身がないだけで実は容姿も良い系」だということです。

 

より詳しく書きましょう。

 これは私の想像ですが、

  現実のアカネ(であり六花)はオタクです。オタクでありながら非オタクで所謂リア充っぽい人たちへの憧れを持っています。

 そんな現実のアカネにとっての理想の一つがアカネ。自分と同じようにオタクであり、怪獣のフィギィアを大量に持っており、さらに造形もこなせるようなすごいオタク。自分に自信がないように思っているけど、実は裏でめっちゃかわいいと話題になっている。

 そんな形の理想。

 もう一つの理想が六花。

 それはそもそもオタクではない可能性。オタクとかと全く縁がなく、流行りの曲とか服とかが好きな普通の人。めっちゃかわいい。いわゆるリア充っぽい友達もいるけど、クールでカッコ良い、やれやれ系。自分からガツガツ行くタイプではない(だってそうしないと感情移入できなくなるから)。地球の平和を守るけど、積極的にガンガン行くわけではない。恋愛に現を抜かすわけではないけど、でも好かれる、そういうおいしい役回り。

 

 どっちも理想で、どっちも真実なのです。

『SSSS.GRIDMAN』とは一人の女の子が六花とアカネの二つに分かれて、二種類の願望を満たす物語だ。と言うのが2022年1月14日現在の私の解釈です。

 

 後数年したら、新たに解釈が増えるかもしれません。その時はまたブログを書きます。

 

同じようなことを男性に置き換えたのがでは『SSSS.DYNAZENON』ないでしょうか。こちらもとても素晴らしい作品でした。『GRIDMAN×DYNAZENON』がとても楽しみです。

 

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