『仮面ライダーキバ』で最も不遇なのはバッチシャーフィーバーではなくシュードランである。
仮面ライダーキバにシュードランというメカが出てくるらしい。しかし僕は見た覚えがない。仮面ライダーキバはレンタルDVDで全話見た、小説版も劇場版も見た。なのに全く記憶にないのだ。画像を見たら思い出すかもしれないと思いネットで検索してみたがどれもおもちゃ版の画像であり、本編映像を見つけることができなかった。
当時の僕は人物同志のやり取りを意識して見ていて、バトルシーンは正直休憩タイムというか、あんまり意識して見てなかった。スマホ見ながらも時もあった。だからだろうか、僕にはシュードランを見た覚えがない。しかしシュードラン以外は全部覚えているし、見てもいる。なぜだ。なぜシュードランだけ見た覚えがないのだ。どうやらシュードランは仮面ライダーキバでとても少ない回数しか出ていないそうだ。
そもそも仮面ライダーキバはあんまり活躍しないメカやおもちゃ、ギミックが多い。
キバの最終フォーム、エンペラーフォームには複数の必殺技があり、ルーレットを回して出た必殺技を決める。
必殺技1 ウェイクアップフィーバー(キック)
必殺技2 ガルルフィーバー(剣で切る)
必殺技3 ドッカフィーバー(ハンマーで叩く)
必殺技4 バッシャーフィーバー(〈おそらく〉銃で撃つ)
そのうちのバッシャーフィーバーが本編中一度も使われなかったことは有名であり、ライダーファンの間で「不遇なバッシャーフィーバー」と言われている。
しかし実際見てみるとガルルフィーバーとドッカフィーバーもめったに出てこない。なぜかルーレットで回しているのに、ウェイクアップフィーバーしか出ないのだ。
本来ならばガルルフィーバーやドッカフィーバーも不遇と言われるはずなのに、バッシャーフィーバーが不遇すぎて不遇とも言ってもらえないのだ。
他にもパワードイクサとか、ひっぱった割に一回しか出なかったし、キバの武器を奪うイクサの笛も一回しか出てこなかった。他のライダーだったら、カブトのゼクトマイサーとかいうシリーズ殿堂入りの不遇すぎてネタ扱いされるおもちゃ出したのに出番がなかった武器もある。
しかしそれらは出番は少ないかもしれないが、その少ない出番で十分に目立っている。
パワードイクサとかなぜかわざわざ郊外の広い道路みたいなところに行って戦闘を行った、ゼクトマイサーももったいぶって「カブトにこの武器を渡せ」みたいな感じでキーアイテムみたいにでてきていた(その結果何もない当たりが最高にカブトなのだが)。
それなのにシュードランはそんな目立って活躍しただろうか?
ただでさえキバはバッシャーフィーバ-という登場すらしていないという不遇アイテムがあるせいで不遇すぎて逆に人気になることができない。
だがしかし僕は言いたい。バッチシャーフィーバーはゲームとかで登場している。ガルルフィーバーやドッカフィーバーもだ。
そのため仮面ライダーキバで一番不遇なのはシュードランだ。
パワードイクサはイクサは今のところゲーム等でも活躍は少ないがきっちり目立ったエピソードもあるし、イクサの大型メカとして今後活躍する可能性もある。
しかしシュードランはどうだろう。ゲームででてくる以上攻撃力などが設定される。もしキャッスルドランとシュードランの攻撃力が同じだったらなんかおかしい感じがする。単体ならばほぼ上位互換キャッスルドランがあるし、なんならキバは自力でシュードラン並みの大きさの竜的なものに変身できる。
それになまじキャッスルドランと合体できるせいで出番があってもキャッスルドランと合体して出てくる可能性もある。
さらに単体で出てきてもうまく出さないと、「お前じゃなくてキャッスルドランが来いよ」とか、「合体してから来い」と思われてしまう。そのためゲームなどでの活躍も難しい。
通説では仮面ライダーキバで最も不遇なのはバッシャーフィーバーであると言われる。しかし僕はここに仮面ライダーキバで最も不遇なのはシュードランであるという新説を提案したい。
以上、自分の覚えていないものは、きっとみんなも覚えていないはずという身勝手な記事でした。全世界のシュードランファンのみなさまからの音水信二が覚えていなかっただけで、シュードランはこんなにも本編で魅力的に描かれていたのだ、という反論是非お待ちしています。
響鬼の記事です。
筆者
音水信二
1999年7月2日生まれ、関西で生まれ育つ。2020年3月から現名義で活動。新人賞に向けて、小説を書く傍ら、小説投稿サイトNOVEL DAYSに詩を投稿、noteにエッセイを執筆している。はてなブログでは自分が昔大好きだったウルトラマンや仮面ライダー、富野由悠季作品を中心に、特撮、アニメ、ラノベ、小説、漫画、ゲーム、歌詞などについての感想記事を書いている。
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