音水信二のはてなブログ

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富野由悠季の新作の内容をインタビューとGレコから予想する。

 

 私は富野由悠季の次回作には巨大ロボットが出てこないのではないかと思います。

この記事ではあえて参考文献、引用文献を頭に持ってきました。紙の文章ならばご法度ですが、ブログならではの試行錯誤として試してみます。


アニメハック 劇場版「Gレコ l」富野由悠季が語る“アニメの力”と新たな“革命論” 2019年11月28日(木)20:00更新 

anime.eiga.com

2020年5月31日引用

より引用。
20メートル近くある二足歩行のロボットなんて、とうてい現実的とは言えません。
引用ここまで


MAN TAN WEB 富野由悠季監督:次回作を語る 「極めて独善的」 「風と共に去りぬ」に負けない自信も 2019年11月30日更新

mantan-web.jp

2020年5月31日更新

より引用。

もちろん、作品は監督一人で作るものではない。一方で、富野総監督は経験から「合意で進んだものがあんまりうまくいくと思っていない」とも考えている。
 「あのバカ、やっているよね……と一人が強行突破しなければ作品は大成しない。映画史を見てもそう思う。名作とされている『風と共に去りぬ』は、それほど名作じゃないけど、あの時代にあれができたのは、プロデューサーの強権発動があって、総意があったわけではない。作品はそういうもの」
 実は「映画一本分のシナリオを書いちゃったんです」とも明かす。
 「3時間を超える映画で、1時間40、50分にまとめられるかな? 極めて独善的なんです。きっと分かりにくいんでしょう。僕はいけると思っている。今、頭の中にある企画は『風と共に去りぬ』に負けない自信があります」

引用ここまで。

 このように次回作はGレコを作った富野由悠季監督ですら周囲に止められるよ3時間を超える映画で負けない自信がある対象は『風と共に去りぬ』。さらに20メートル近い巨大ロボットはありえないと言っている。
 これらの条件を合わせて考えてみれば考えれば、巨大ロボットが出てこない映画になるのではないかなと考えられます。


 もちろん反論もできます。
富野由悠季監督が巨大ロボットがありえないというのは今に始まったことではありませんし、アニメを見るななどの発言を繰り返してしているので、負けないと思う自信を持つ対象に『風と共に去りぬ』を選んでもおかしくはありません。
 しかし最近の富野由悠季にはこれまでの富野由悠季とは決定的に違う要素があります。それは男の子の孫が生まれたことです。

 
 ここでGレコは誰に向かって作られたのかという問題になります。Gのレコンギスタは未来の子供たちのために作ったと富野監督は述べています。
 
しかし私は思うのです。なんだかなんだ言って自分の孫に見せたいんじゃないのか。だからGレコは大勢の人にとってはわかりにくい内容で、しかも主人公は王子だったんじゃないのか。
 自分の孫は王子で、爺さんの遺産を継ぎつつ、それに縛られず生きて欲しいって思ったんじゃないの。そのためには孫に合わせた内容にしたから、少し解釈が難しくなったんじゃないのと。


 私は富野由悠季監督の次回作に巨大ロボットが出てこないと思う理由それはずばり、
「孫のためのロボットアニメはGレコで十分やったから、次はGレコを見た孫に向けて、青年を対象に作りたいと」と考えたのではないかと思ったからです。
 富野監督は自分の過去作品へ厳しい評価をしています。テレビ版Gレコだって非常に厳しい評価を出しています。しかし現在は絶賛そのGレコを納得の行く形に再構成しています。そのため現段階ではGレコに自信を持っているはずです。
Gレコを孫に向けて作ったと考えた場合。同じく孫に向けて作品を作っているのならばガンダム=Gレコ以上のものを作るはずです。それならばそろそろ巨大ロボット物以外の代表作に挑戦するのではないかと予想します。

こう書くと巨大ロボット物がまるで大人が見るに値しないと書いているかのように思われるかもしれませんが、それは誤解です。巨大ロボット物には大人が見るに値する名作がたくさんあります。
私がこの文章で書きたいのは富野監督はGレコの劇場版の内容に「作っている間」は納得しているはずだから、作っている途中に考えた企画は、Gレコよりも脱ガンダムした内容になり、その結果ロボットが出てこなくなるのではないかと考えているということです。

 

 そう書くとまるで富野監督が孫のためにスタジオを私物化した悪人みたいに思うのかもしれませんが、それは誤解です。
 宮崎駿監督だって知り合いの少女に向けて『千と千尋の神隠し』を作りました。結果出来た作品が名作だったら何の問題もありません。自分の身近な人に向けて作った作品は意外と多いのです。大切な人を作って思うからこそ相手への思いやりがあふれる名作ができるのです。

現にGのレコンギスタはとても楽しめる作品でした。まさに『ふたりのまほう』です。


ここに一つ問題があるとすればアニメ映画を作る以上たくさんの人の労力と莫大な予算を使っているということです。
そのため気分は『ふたりのまほう』でも、実際は『ふたりのまほう』ではないので、注意してしないといろんなところでガタがでます。
 

まとめ
 このような考えから私は新作は孫にむけて作られた作品になると考えています。そして孫にむけて作る以上
をつくるのならばどちらにしろGレコをさらに進化させた作品になるはずです。
 私は富野由悠季監督の次回作を楽しみにしています。富野監督他たくさんの人が寿命を全うできることを祈りながら。

 もし当たったら「ずげー」ってコメントして欲しいです。はずれてたなら何かの話のネタにしてください。

2020年6月1日0時30分 音水信二


あくまでこの記事は私の視点にすぎません。皆様が作品を見る上の参考になれば幸いです。