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『ウルトラマンジード』とはどのような物語だったのか

 

ウルトラマンジード』がどのような物語だったのか、私が以前書いた『ニュージェネ』を語る記事からジード部分を全文引用した上で単独記事として再投稿させてもらいました。


ウルトラマンジード』
ジード』では悪のウルトラマンベリアルの息子が自分のアイデンティティについて葛藤する物語です。ベリアルとは円谷新体制後につくられたウルトラマンです。
ジード』前半で、ジード怪獣と戦う中、子どもや宇宙人やおじいちゃんなどいろんな人の純粋な祈りから力を託され戦います。
 その祈りの力で託されるのはウルトラカプセルというもので、現実世界ではバンダイが発売しているおもちゃです。
ジード』中盤では実はジードはウルトラカプセルを集めるため、いろんな人に応援されるための作られたヒーローであり「ウルトラマン」の模造品に過ぎなかったということが明かされます。
これは作品としてギリギリできる『ギンガ』以降の『ニュージェネレーション』ウルトラマンがグッズを売るための作品になっているということに対する自己批評となっており、過去の遺産である『ウルトラマン』の続編を作り、子どもたちやファンにグッズを売りさばき、お金を稼いでいる自分たちへの疑問を示していると取れます。
ジードはオーブやエックスとし違い取り戻す自分すらなく、おもちゃがないと変身もできません。さらに一緒に戦ってくれる先輩ウルトラマンのゼロですらウルトラカプセル(おもちゃの力)を使わないといけないほど弱っている状態であることが示されます。
ジードはアイデンティティの葛藤をする中昔見た劇中のヒーロー番組『ドンシャイン』のヒーローショーやヒーロー番組思い出から自分はヒーローになりたいと思っていたことを思い出します。そしてそのヒーローの思い出と仲間や自分の応援してくれる人であったたりも思いを受け悪のウルトラマン、ベリアルと決別します
ジード』では『ゼロ』や『ギンガ』以降の批判を受け止めた上で、たとえ作り物であってもヒーローは人の心に良い影響をもたらすと描いた上で。
模造品であっても作り物であってもヒーロー番組を続けていきますという宣言が行われました。
ただ逆に言えばジード良くも悪くも「最後まで誰かの為に戦ったヒーロー」であり、他者に依存した自立できていないキャラクターとも言えます。
正し劇中人物としてのジードはりまだまだ成長中であり『劇場版タイガ』や『Z』にも登場します。ジードのこれからの活躍が楽しみです。

 

 

 


『ニュージェネ』全体を語ったこの文章の親記事です。ジード部分はこの記事と同内容です。

otomizusinnzi.hatenablog.com

 

 


以前書いた『ジード』考察記事です。全力で書きました。楽しんで頂ければとても嬉しいです。

 

otomizusinnzi.hatenablog.com

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