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橋田壽賀子さんがご存命中最後の渡鬼が感動的だった話。

橋田壽賀子さんが亡くなられたというニュースを見て、新作が見れないことファンとして少し寂しい気持ちになりましたが、同時にすごい作品を制作し続けたことや『渡る世間は鬼ばかり』を綺麗に完結させたことの凄さなどから、天寿を全うされたのだなと思いました。
 私は『渡る世間は鬼ばかり』通称『渡鬼』を物心つく前から見ていました。その後もテレビドラマとはこういうものだという一つの基準になっていました。
 ファイナルシーズンまで見ましたし、その後のテレビスペシャルも見続けていました。NHKの再放送で『おしん』を放送していた時も見ました。過去に『おしん』についての記事も書きました。感動ポルノのように扱われることがある『おしん』ですがそれが上っ面の印象に過ぎず、実際はあえて書きますが「クソババァ」になったご老人が自分がなぜ「クソババァ」になったのか孫と一緒に各地を旅しながら昔を思い出し、考えていくという名作ドラマです。それを上っ面だけ見て「泣かせるための作品」だと言うことは自分はその作品を真剣に見ていないと言っているようなものです。
 
 橋田壽賀子さんがご存命中最後に制作されたドラマ『渡る世間は鬼ばかり』のスペシャルは家族からの解放を描いた名作でした。直前に『おしん』を見ていたこともあり思わず感動しました。これぞ1990年から2019年まで続いたドラマの綺麗な着地点だと思いました。
 『渡る世間は鬼ばかり』は現在新作を制作中だったそうです。そちらも何らかの形で世に出るようなのでとても楽しみです。

 『渡る世間は鬼ばかり』長期ドラマなので不自然な降板が多々あるものの、全体的とても楽しめる作品でした。今個人的に考えていることは考えているのは渡鬼をパート1から最新作まで(私は見たことがないのですが、舞台版なども含めて)すべてを初めから15分ぐらい切っていって毎日動画サイトなどに公開して行ったら、同じ役者が年を取りながら演じていく朝ドラ風ドラマとして再ブームが起きるのではないかと思うことです。
 昔から大好きなドラマなのでもう一度たくさんの人の目に触れる機会があったら嬉しいです。

 面白いのが、おそらく『渡る世間は鬼ばかり』も『おしん』のように姑問題で苦しめられてきた人が、自分が姑になってひどいことをし返すという展開もあり得たのに、不自然に親子役が会うことが出来なくなったことで、家族から解放されるという展開になったことです。これもすごいなと思います。もしかしたらそれとは関係なく家族から解放されるという展開になったのかもしれませんが。
もしかして最終回で親子役が再び画面で出会う可能性もありますし。
今から普通に全話見ることは難しいでしょうが何か機会があったらもう一度見てみたいですね。