音水信二のはてなブログ

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富野由悠季作品を見て感じた「リアル」でなくても良いということ。

 なにか物語や作品の感想を言う時にリアルという言葉はほめ言葉として使われることがあります(批判として使われることもあります)。
 なので私も小説や脚本を書いたりしたときリアルに作ろうと思って書いていました。

 しかし『ガンダム Gのレコンギスタ』や『オーバーマン キングゲイナー』、『ブレンパワード』などを見てその考えは粉々に砕け散りました。

 それらの作品は決してリアルではありません。しかし見ていて私の心に影響を与えます。

 私は現実世界に存在します。そんな私の心に影響を与えたのならば、その作品は「リアルだ、と言えるのです。

 逆に言えばどんなにリアルでも見た人を見る前に比べてなんの影響も与えない作品はリアルではないと言えるかもしれません。
 しかし私はそうは思いません。影響がないということは、影響がないという状態のままにしたという影響があるのです。
 それが良いことかどうかはわかりません。そんなことを言えば影響を与えることが良いことなのかもわかりません。この世には良いも、悪いもないのです(だから物事の表面しか見ずに表現規制をすることは絶対にしてはいけないのですよ。例えそれがヘイトであったりポルノであったりしても)。
 

 

ここからの記事はこちらにも投稿したものです。

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 私は、小説家になりたいです。やりたいことはいろいろあるのですが、希望を言えば、教育か保育に関わる仕事をしながら、しあわせな家庭を築いて、小説を書いたり、脚本を書いたり、詩を書いたりしたり、できるのならば声優をしたり、バンドをしたりして見たいななんて思ったりしています。

 そんなわけでこんな私ですが、夢に向かって結構いろいろやってみたり、考えて見たりしているわけです。
 例えば「凄い作品」とは何かとかです。

 私の中でその作品の凄さはとはいかに現実に影響を与えるか、だと思っています。
 物語を見ることは無駄だ、人の話を聞くのは無駄だと言う人がいますが、私はそうは思いません。なぜならばほんの小さな経験が、一生を変えるように、たまたま見たアニメであったり、ラノベであったり、今でいうなら動画とかSNSの投稿とか、掲示板の書き込みとかそういうものがなぜか何年も心に染み付いて離れないようなことがあるのではないかと思うのです。
 それに歴史に名を残したどうか、売れたかどうか、書籍化されたかどうかなどは関係ないと思うのですよ。
 さらに言うならば作品を作ったかどうかも関係ないと思うのです。世の中に生まれた段階で、もしかして生まれる前から、決して一人で生きることなんてできないのです。
 それはたくさんの人に助けられて生きてきているのだ、という意味もありますが、同時に存在するだけでたくさんの人を助けているんだという意味にもなります。

 子どもは生まれて数年で親に一生分の親孝行をするなんていいます。親との関係が良好でない人であっても、生まれたというだけで、周りの人に希望をあたることになったりもします。その後小学生になり、中学生になり、高校生になりとどんどんイキったり、生意気なことを言いだしたしして、青年になって、進学なり、就職なりするようになって、二十代後半ぐらいからは人生の先輩みたいになって、三十代になって四十代になってとすると、今度は未来を作る立場になって、若者からしても、お年寄りからしても、大人としての態度を求められます。それに答えるか、答えないかなんてことは勝手です。
 しかし毎日を楽しそうに生きている大人がいることは、若い人にとってもお年寄りにとってもそれだけで希望に繋がったりすると思うのです。
 そしていつしか、老人になって、そのうちピンピンコロリと死にます。

 その間に自分が気づいていないだけで、本当たくさんの人に夢や希望、勇気を与えているのだと思います。
 それが与えてくれる希望は何か作品を見た時のものと同じような力だと思います。

 ならば物語や作品を作るということ、他の仕事について劣っているのか言えばそういうわけではありません。どんな仕事だって等しくすばらしいものだと思います。家事や子育てや夢を追いかけることも含めて。
 それこそニートと呼ばれる人たちだって何か意味があってそのようなことをしているのです。

人の価値とか作品の価値とかは誰かが決めるものではないし、順番なんてつけられないのです。そんな中で自分の好きなこととか、楽しいこととか、やりたいなと思うことをやっていけばいいのです。

 

 

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